快適な機内の過ごし方
1) 機内で起こりやすい症状とその予防・対処法
- ■ 脱水症状
- 機内の湿度は外気を取り込むため通常より低く、乾燥しやすくなっています。したがってこまめな水分補給が必要です。アルコールの摂取は水分不足の原因になりますので控えめに。コンタクトレンズをご使用のお客様は眼鏡に掛けかえられることをおすすめします。
- ■ 耳鳴り
- 機内の気圧は通常より低めに調整されています。そのため耳管による換気がうまく行われず、耳が痛くなったり、聞こえが悪くなったりします。降下時にあごを動かしたり飲み込む運動をしたりすることで、これらの症状を和らげることができます。また、鼻をつまんで奥のほうに空気を入れ、耳管を開かせる“耳抜き”も耳鳴りの緩和に効果があります。
- ■ 脳貧血
- 脳貧血の多くは食事・飲酒後にトイレに立った時に起こります。旅行前や旅行中の疲れが原因であることが多いので、ゆとりのある旅行日程を組みましょう。
- ■ 吐き気・嘔吐
- 乗り物酔いによる吐き気・嘔吐には酔い止めの薬が有効です。使い慣れたものをご持参ください。
2) 旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)
- ■ 旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)とは
- 長時間機内で座っていて、足のむくみを感じたことはありませんか?これは静脈の血液が停滞して、血中の水分が外に流出するためです。血中の水分が減ると静脈に血栓(血のかたまり)が生じ、この血栓が肺の血管で詰まって呼吸困難を引き起こすことがまれにあります。これを旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)と呼んでいます。
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- 予防と対処法
- ― ゆったりとした服で搭乗する
- ― かかとやつま先を上げ下げする運動をする
- ― ふくらはぎをマッサージする
- ― まめな水分補給。アルコールの摂取を控える
- ― ときどき深呼吸をする
3) 時差の克服法
- ■ 時差症候群とは
- 5時間以上の時差のある地域間を飛行機で急速に移動すると、体内のリズムと実際の生活時間のあいだにずれが生じ、不眠や吐き気、疲労感、食欲の低下、作業能力の低下などの症状が出ることがあります。これを時差症候群と呼んでいます。一般に東方飛行の方が、西方飛行の場合よりも症状が重いとされています。
- ■ 時差症候群への対策
- 出発前に十分な睡眠、休養を確保しておくことが重要です。また、アルコールは睡眠のリズムを乱す可能性もありますので、飲酒は控えめにしましょう。
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- 日本時間でのリズムを保つには(短期のご旅行の場合)
- 現地時間ではなく、日本における通常の睡眠時間に合わせて約4時間の睡眠をとることで、体内のリズムのずれをある程度軽減することができます。機内や現地で、まめな睡眠を心がけましょう。
- 現地時間のリズムに合わせるには
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- 睡眠薬
時差症候群の最もつらい症状は、おそらく不眠でしょう。睡眠薬を上手に利用すれば、その睡眠障害をある程度和らげることができます。時差に弱い方は医師にご相談のうえ、服用されてみるのもよいでしょう。なお、睡眠薬の服用時は決して飲酒しないでください。 - 光
強く明るい光を浴びることで、体内リズムの調整をすることができます。日本時間における朝の時間帯(例・アメリカ西部では12~16時頃)に積極的に外に出て光を浴びると効果的です。 - 睡眠の取り方
到着地の生活時間に適応することを前提にすると、東方飛行の場合は出発前から毎日1時間程度の早寝早起きを、西方飛行の場合は出発前から毎日1時間程度の遅寝遅起きを心がけてください。
これによって、現地の生活リズムにある程度体内リズムを合わせることができます。
- 睡眠薬
4) 妊娠中のお客様へ
妊娠中も飛行機によるご旅行は可能です。但し、母体あるいは赤ちゃんに負担をかける場合がございますので、旅行の時期・場所・必要性などに関しては主治医などと十分にご検討ください。
出産予定日が4週間以内に入っている場合、ご旅行の際には医師の診断書(出発前7日以内に作成されたもの)が必要になります。なお、出血・腹痛・つわり・便秘・むくみ・腰痛・貧血などの症状があるときは、ご旅行はお控えください。
出産予定日が4週間以内に入っている場合、ご旅行の際には医師の診断書(出発前7日以内に作成されたもの)が必要になります。なお、出血・腹痛・つわり・便秘・むくみ・腰痛・貧血などの症状があるときは、ご旅行はお控えください。
5) 赤ちゃんや小さなお子様をお連れのお客様へ
赤ちゃんや小さなお子様をお連れになるときは、航空会社も様々なサービスを提供しておりますので、事前にご相談ください。なお、生後7日までの新生児は、飛行機での旅行には適しません。
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- 機内での注意事項
- 機内の温度は24度前後に保たれています。必要に応じて掛け物などで温度調節をしてあげましょう。水分の補給にも十分留意してください。離着陸や降下の際に泣くお子様もいらっしゃいますが、泣くことで耳の痛みが解消することもあります。ベルト着用のサインが消え次第、おしゃぶりやアメなどを与えてあげるとよいでしょう。
- 旅行前に気をつけること
- 小さなお子様は大人にくらべて環境への適応力が低いので、お子様に合わせ
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