
あのヴィクトル・ユーゴーに「世界で一番美しい広場」と言わしめたグランプラスに巨大クリスマスツリーが設置されるとクリスマスの始まりです。この光と音のショーでは、広場を囲む建物が実に壮麗です。市庁舎、王の家、様々なギルドハウスなどお昼間も十分に美しく目を見張るこの風景ですが、クリスマスシーズンには光のスペクタクルと音楽で輝きだします。
この催しでは、毎年異なるテーマでレーザーやプロジェクションマッピングによって広場が照らし出されます。この時期、グランプラスを見渡せるホテルの予約は早めにいっぱいになりますので、どうぞご注意下さいね!

ベルギー・フランダース政府観光局公式HPより写真抜粋
また、グランプラスから証券取引所、聖カトリーヌ広場の周辺には、マーケットが立ち並びます。その数なんと250!モネ広場の前にはアイススケートリンク、聖カトリーヌ広場には大観覧車やメリーゴーランド、と人々のお祭り気分を更に盛り上げてくれます!特に55mの高さにまで達する大観覧車でこのイルミネーションを見渡すのは圧巻です。

そして、日本ではなかなかお目にかかれないのが、人形でキリスト生誕のシーンを再現した「クレッシュ・ド・ノエル」です。この文化は宗教弾圧によって教会が壊されていた頃のヨーロッパで人々が各家庭で隠れてお祈りをするために人形を用いたのが始まりとされています。
ヨーロッパで見られるクレッシュは小さな土人形(サントン人形)から等身大の人形まで実に様々です。フランス語では保育園のことをクレッシュと呼びますが、もともとはラテン語が語源でキリストが産まれたとされる小屋を指す言葉だったそうです。

そして、このグランプラスのクレッシュ、全てが人形と思いきや、なんと小屋の中の羊さんは本物なのです!日本人としては、キリストは馬小屋で生まれたと聞いたはず...。でも、ヨーロッパでは、キリストは「家畜小屋」で生まれたとされていて、この場面にも「羊」が登場するようです。
フランスやイタリアなどでもこのクレッシュの文化は根付いていますが、よーく見てみるとイエスキリストが加わる前と後が再現されています。グランプラスの建物がライトアップされる中で、神聖かつ厳かなキリスト生誕の場面...足を運ばれた際には、是非ともこの本物の羊さんにも注目してみて下さいね!

グランプラスの光と音のショーは、レーザーやプロジェクションマッピングの華やかな側面とクリスマス本来のキリストの生誕に思いを馳せることもできる貴重な機会です。昼間のグランプラスとはまた違った幻想的なクリスマスを是非現地でお楽しみ下さいね。
【時間】
・日~木曜日・・・ 17時から1時間おきに8分間程 Last show →22時
・金~土曜日・・・ 17時から30分おきに8分間程 Last show→22時半
・12/31・・・Last show→18時
(ブリュッセル市公式HPより)
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