ブリュッセル・トレインワールド ~ヨーロッパ大陸初の鉄道の歴史~


ブリュッセルトレインワールドで過去、現在、未来の鉄道を発見しよう

ベルギーの鉄道の歴史はなんとヨーロッパ大陸初だったということをみなさんはご存知でしょうか?

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ベルギー初代国王レオポルド1世は英国の技術に倣い、ヨーロッパ産業革命の先駆者となりました。15年続いたオランダ統治からようやく独立となった1830年、オランダの不満は、ベルギーの経済にかなりの影響を与えました。彼ら(オランダ)はベルギーから北海へ流れ出ている運河を封鎖し、ベルギーの経済都市となっていたアントワープの貿易機能を封じました。
それによりベルギーはこれから強力な工業国になっていくために、新たに運河を掘るか、鉄道網を開発していく必要に迫られていたのです。

レオポルド1世は、後者の鉄道網の開発を提唱しましたが、政府の意見は貿易船、船舶業関係者の労働の権利を奪う危険性や鉄道という新たな分野へ投資していく不安からか意見はまとまらず、1830年から1834年の間に数多くの研究と議論を重ねられました。
そしてようやく鉄道網の開発に向けて動くことが決まり、ついに1835年5月5日、ヨーロッパ大陸では初の鉄道が敷かれます。
それはブリュッセル―マリン(蘭:メッヘレン)間を結ぶ22kmに及ぶレールとなり、ブリュッセルはレールの接続を持つ世界で最初の首都となったのでした。


その光景は民衆がベルギーで新たな時代が始まろうとしているということをまさに実感しているかのようだった。ヨーロッパ大陸初の鉄道開通式には群衆の群れが集まり、木の上や建物の屋根までが観客で埋め尽くされたといいます。

この日、約900名の乗客がブリュッセルからマリン行きの機関車に乗りました。
車両はベルギー国旗の3色に飾られた、従来馬車が引いているベンチワゴンのようなものが30車両。他に特別ゲスト用の車両がついていました。
事前のテスト走行では時速60kmに達することも可能とされていましたが、乗客の安全を考え、ゆっくりと走行されていました。そしてすでにオープンワゴンの車両が機関車には不適当であるという意見もで始めます。

レオポルド1世はこの歴史的行事にも安全面から乗車することが叶わなかったそうです。
しかしそのわずか6年後、王室のための豪華な車両が作られました。


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現在でも鉄道は私たちの生活、世界の物流にかけがえのないものです。
ブリュッセル・トレインワールドでは、鉄道の歴史を振り返りながら、当時の人々がどのように旅を楽しんでいたのかを知ることができます。


ブリュッセル・トレインワールド
場所:Prinses-Elisabethplein 5 - 1030 Schaerbeek
スカールベーク駅から徒歩2分
開館日:火~日曜日 *12月25日及び1月1日は休館。
時間:10:00から17:00 *入場は15:30まで
所要時間:約1:30
入場料: 26~65歳     10ユーロ
    6~26歳、65歳以上 7.50ユーロ
6歳以下              無料
ウェブサイト:http://www.trainworld.be/en
Pictures from :© 2016 Train World








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