
ビクトール・オルタが設計したブリュッセルのソルヴェー邸
ベルギーのアールヌーボー建築を語る上で欠かせないのが、ビクトール・オルタです。彼は「アールヌーボー建築の父」と呼ばれ、数多くの建築物を残しています。アールヌーボーの「芸術はライフスタイル」という哲学から、当時のお金持ちはアールヌーボー風の家具や食器、生活雑貨を揃えて、20世紀初頭にはブームの最高潮に達します。
とはいえ、戦後の機能性重視の時代にはアールヌーボー装飾は時代遅れのものとみなされて、彼の作品の多くが取り壊されてしまいました。現在ユネスコ遺産として残されているタッセル邸やソルヴェー邸などの4棟の個人邸宅は、その意味からもとっても貴重です。
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現ベルギー漫画センター
こちらもビクトールオルタの建築した建物。当初は百貨店として建設されましたが、現在はベルギーの漫画センターとして機能していて、エントランスの階段やガラス天井は特に注目です。アールヌーボーの優雅な装飾に囲まれながら、人気漫画「タンタンン」が読める…ってベルギーならではの癒しの時間になりますね。


オルタの建築物に限らず、階段やエントランス、ファサードやドアノブなどの細部にもアールヌーボー装飾が施されていることがあります。ぶらぶらと街歩きの中で、ガイドブックには載っていない自分なりの「アールヌーボー」を発見するのも楽しいですね。ブリュッセルだけでなく、アントワープやトゥルネーでも発見できます!

ブリュッセルの楽器博物館
グランプラスの観光案内所で取り扱っているアールヌーボーウォーキングマップも便利ですし、弊社でもガイド付きのツアーをご用意しております。古き良き時代をご案内する者として旅のお手伝いをさせて頂けたらと思います!
・アールヌーボーに出会えるツアー
*アールヌーボー建築の故郷を訪ねて ベルギー紀行5日間
*世界遺産見学!ブリュッセルでアールヌーボー建築観光午後半日ツアー