旧市街を巡る馬車や運河クルーズも大変人気がありますが、古都ブルージュの本当の美しさを知るためのお勧めの本をご紹介しましょう。
フランダース中世絵画を専門に研究する杉山美耶子さん執筆により、ブルージュの繁栄とともに生まれたフランダース画家の巨匠達の作品が歴史・宗教的背景などを含め、詳しく紹介されています。
主役はなんといってもグルーニンゲ美術館所蔵の『ファン・デル・パーレの聖母子』(ヤン・ファン・エイク)そしてメムリンク美術館(聖ヨハネ施療院)所蔵の『聖女ウルスラ の聖遺物箱』(ハンス・メムリンク)。作品がどのようにして生まれたのか、画家の特徴、絵のテーマなど、 幅広い視点で中世の絵画を読み解きます。
「ブリュージュ美術館たち」を片手に、フランドル絵画の繊細な筆使いを是非ご覧ください。
また絵画だけでなく、聖血行列、聖血教会、聖母教会など、ブリュージュの美しい風景写真も載っていますので、旅の思い出としても。
ブリュージュのメムリンク美術館とグルーニンゲ美術館のショップで購入することができ、間もなくブリュッセル王立美術館内のショップでも販売予定です。
- 著者: 杉山美耶子(慶応大学、ゲント大学博士課程)
- 監修: ティル=ホルガー・ボルヘルト(グルーンゲ美術館主任学芸員)
- 価格: 15 ユーロ
ブルージュを訪れた際にはぜひ拝見ください。