通り過ぎずに是非目にしていただきたいのは、外から入る光が美しいステンドグラス。
小さ目な教会なので、色鮮やかな窓も間近で見ることが出来ます。
巡礼地となったこの教会には、巡礼の守護聖人である聖ウルスラの礼拝堂があり、彫刻は小便小僧を作製したジェローム・デュケノワの息子によるものです。
ノートルダム・デュ・サブロン教会は1304年に射手組合(ギルド)の礼拝堂のために建てられたもの。
ゴシックデ様式の祭壇には、ノートルダム教会の伝説となっている船に乗った聖母があしらわれています。
射手ギルドとは当時、街の守備隊として活躍する兵士たちの組合です。
伝説によると、この木彫りの聖母子像は、アントワープの守護聖人としてノートルダム大聖堂に置かれていたものですが、1348年、祈りをささげていた信仰の深い若い娘が、天使のお告げをうけマリア像を舟でブリュッセルまで運び、射手に捧げたといいます。一人の船乗りに頼みこんで運河をつたいこの聖母子像をブリュッセルまで運んだ事から、船に載っている姿でノートルダム教会に祀られています。
以降行われていたノートルダム・デュ・サブロン教会の聖母子像の恵みを祈る行列が現在のブリュッセルオメガングのモデルになっています。
オメガングでは、射手ギルドたちはノートルダム・デュ・サブロン教会で誓いの儀式を行った後、グランプラスへ向かって行きます。
