ワロン地方（ベルギーのフランス語圏）の首都Namur（ナミュール）には、綺麗なムーズ川が静かに流れる。
町のシンボルはシタデル（要塞）。
現在のシタデルは１７世紀に建立されたものである。
シタデルまでは急な坂を上っていかなければならないので、到着後なるべく早くに上ってしまうことをお勧めする。
坂の途中には所々休憩できる場所があり、そこから見える景色は格別だ。
半分より少し上ったところにはレストランや小さなアトリエショップがあり、さらに少し上ると国際コンクールで多くの賞を獲得したギー・デルフォルジュ氏の香水のメゾンがある。
香水は購入することもでき、日本ではあまり知られていないのでお土産にもお勧めだ。
町の人たちの自慢はナミュール出身の芸術家フェリシアン・ロプスとベルギー７大秘宝の１つノートルダム女子修道院のユゴー・ド・ワニーの御物である（展示されているのはナミュール古典美術館）。
フェリシアン・ロプス美術館は風変わりな展示で見ごたえがある。
町の中心部にあるChocolaterie de Hucorneでは先代の職人がフェリシアン・ロプスを想って作ったというナッツ入りのキャラメルLe Félyが売られている。
お店の方の話では、これは元々人気商品だったヘーゼルナッツ入りのオリジナルキャラメルLes biétrumésに他のナッツやスパイスなどを加えてアレンジしたものなのだとか。
どちらもセンスの良いパッケージで、ちょっとした贈り物に喜ばれる。
しかしLe FélyとLes biétrumés（チョコレート味など６種類）のどちらも無添加で手作りのため、日持ちが２～３週間くらいしかない。
日本へお土産に購入される方は注意！
ナミュールに来たらムーズ川のクルージングをするのも良いだろう。
美しい景色にはっとさせられる。
ナミュールまではブリュッセルから電車で約１時間。
乗り換えなしで来られるので快適だ。
ナミュールから電車で３０分のところにあるDinantディナンと合わせてブリュッセルから日帰り旅行に来るのも良いだろう。
また、アルデンヌ地方の古城めぐりやトラピスト系のビール醸造所巡りをされる方はナミュールを基点に動くと良いだろう。
BRUXELLES ⇔ LILLE 4
