バスト―ニュ 第二次世界大戦の記憶


ブリュセルから南東へ158kmほど行ったアルデンヌの山奥、ルクセンブルクに入る手前の街バスト―ニュ。
美しい丘陵とのどかな牧草地が続く中にあるこの街は、第二次世界大戦の戦線となった土地で、今でも多くの記録が保存されています。

2014年、バストーニュ戦争博物館がリニューアルしました。


バストーニュ戦争ミュージアム
Bastogne war museum
開館日:月・祝日
開館時間:9時30分から6時まで。(公式ホームページでご確認ください。)

バストーニュにおける第二次世界大戦とはどんなものだったのか、4人の登場人物を中心にストーリー仕立てになっているのでわかりやすく、西部戦線の流れや時代背景を彼らの視点で説明してくれるので、臨場感あふれる演出がされています。


バストーニュの戦いでは霧の出やすく、雪雲におおわれたアルデンヌの天候を利用して戦線の巻き返しを図ります。目標はアントワープ。
米軍が配置されていたバストーニュには再びドイツ軍が進軍し、米軍は交戦しますが、悪天候のために救援物資のパラシュートを運ぶ飛行機がだせず、追い詰められていきます。ドイツ軍は米軍にバストーニュ戦線の降伏を求めますが、米将軍アンソニー・マコーリフは短く「ふざけるな!」(Nuts!)答えたと言います。


博物館を見終わると、外には星を象ったマルダッソン戦没者慰霊塔が置かれらせん階段を上れば慰霊塔の上からバストーニュの景色が。
その地下にはアメリカ兵戦没者のための慰霊碑が置かれています。

他、米将軍アンソニー・マコーリフが基地とした軍基地も時間制のガイドツアーで中を見学することが出来ます。
見学可能な日: 火曜日から日曜日まで
見学時間: 9時、10時、13時、14時からのガイドツアーでのみ入場可能です。


対戦跡地めぐりは一つ一つの場所を繋いだ、公共交通機関が少ないため、専用車を使って回るのがおすすめです。
バストーニュの付近の森に入っていくと、バストーニュ戦争の跡地のところどころにある慰霊碑やドイツ兵墓地などを辿っていく方も多いようです。
ドイツ兵墓地の近くにはアメリカ兵墓地もありましたが、こちらは慰霊碑だけが残され、ルクセンブルクのアメリカ軍墓地に統一されました。


バストーニュからルクセンブルクまでは約70km程。ブリュッセルからアルデンヌの森を抜けてバストーニュを訪れたなら、大戦跡地を巡りながらルクセンブルクへ向かうのもオススメです。














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