ルネ・マグリットの生涯 1


ルネ・マグリットが生まれた1898年頃というと、ベルギーでは産業革命期といわれる時代。
マグリットの生まれたエノー州はとりわけこの時代に炭鉱業が盛んに行われていた地域でした。
裕福な商人の家に生まれたマグリットでしたが、無神論者でプレイボーイな父と敬虔なカトリック教徒の母との間に育ち、幼少の頃にはかなりの悪戯っ子であったといいます。

そんなマグリットが13歳の時、母が失踪、入水自殺を図って亡くなってしまいます。
ガウン姿でしたが川に流されている間にガウンは脱げ、母の頭を覆うようにして巻き付いていたのだそう。
13歳の少年にとって非現実的な事実といえるこの出来事は、後の彼の作品にも大きく影響したといわれています。

1927年から1928年のマグリットの作品の中には顔を布で覆った人物が度々モチーフに描かれています。


「セントラルストーリー」1927年
1926年から1928年に描かれた。
画家が少年の頃に自殺をした母親を描いた非常に個人的な作品。
ベールを顔に巻き付けた女性は自らの左手で首を絞めている。体に触れた冷たいテューバと旅立ちのスーツケース。


「恋人たち」1928年


「恋人たち」1928年

1813年、シャルルロワの高校に入学。ここで生涯の妻となるジョルジェット・ベルジュと出合っています。
幼少の頃は成績優秀であったマグリットですが、粗暴になっていくにしたがい落第点を取るようになっていたのですが、唯一美術においては成績トップを維持していました。
そして1816年、18歳になったマグリットはブリュッセルの王立美術大学へと進んでいきます。


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