サンカントネール建国50周年記念公園


自動車博物館、軍事博物館を持つサンカントネール国立50周年記念公園は、ベルギーの2代目国王レオポルド2世の命によりベルギー建国50周年を記念して造られた公園です。

レオポルド2世は都市計画の発展を象徴するアヴェニュー(大通り)、公園、モニュメントなどの建設に熱が入るほど力を注ぎました。建国から間もないこの国をヨーロッパの列強国に並ぶ威厳のある国として育てる事を宿命と感じていました。

1880年、ベルギーが独立50周年を迎える祝賀や展示に備え、建築家ゲデオン・ボルディウはレオポルド2世の命を受け、当時まだブリュッセル市の外側だったこの地に象徴となる半円の回廊と、ロワイヤル通りとテルビューレン通りを結ぶ様にして凱旋門を造りました。
しかし、50周年記念のセレモニーには完成が間に合わず、式典の時にはまだ木と石膏の凱旋門で迎えられ、式典後になっても土地の割り当てが完全には決まっていなかったという話は有名です。
その後更に公園の敷地は30ヘクタールまで広げられ、現在まで残っています。
1888年の万国博覧会を目指し、同建築家によって、鋼鉄とガラスを使った柱間48メートルもある大きな展示会場が建てられました。屋根の構造は当時の技術では驚くべき大きさのものとなり、建設も時間がかかったことでしょう。
そのため、展示会場のオープニングの日に凱旋門を完成させることが出来す、凱旋門は木と石膏でできた仮設のモニュメントとして式典を迎えたのでした。そして1897年、万国博覧会がここで開かれました。

王の命により展示会場は大きく左右対称になるようにして置かれ、それにより、壮大で開放的な広場と、テルヴューレン通り側の凱旋門をより賢固に見せることができます。
両展示会場の正面と後ろは鋼の骨組みにはめられたガラスで覆われています。産業革命後ベルギーの輝かしい2大産業となった鉄とガラスの加工技術を象徴する建物となりました。
今日のその姿は健在で、1986年以降は一方が凱旋門の上へ通じる階段と軍事博物館、もう一方は自動車博物館となっています。

ちなみに1905年になってようやく凱旋門は完成したのだそうです。










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