「ローマの休日」や「ティファニーで朝食を」でよく知られる世界的大女優オードリー・ヘップバーン。1930~50年代のハリウッド黄金時代に活躍したイギリス人女優です。そんな彼女が生まれたのはベルギー・ブリュッセルの郊外に位置するイクセル区でした。彼女がベルギー生まれであったことに驚く人は多いでしょう。
1929年5月4日、ブリュッセル・イクセル区にてイギリス人の父親とオランダ貴族の家柄出身の母親の間に生まれたヘップバーンはその後3年ほどしてベルギー・ブリュッセルに位置するリンケビークへ、そしてオランダ、イングランドへと移住を重ねました。ブリュッセル・イクセル区にある彼女の生家には現在プレートが掲げられています。
そして今年2019年5月4日には生誕90周年を迎えました。90周年を記念したイベントは各国で様々開かれていますが、彼女の生まれ故郷であるブリュッセルでは「親愛なるオードリー」と題された展覧会が開かれています。開催日程は5月1日から8月25日までとなります。
展覧会ではオードリーの子供時代から亡くなる前までの多くの写真や映像が展示されています。この展覧会を企画したのは、オードリー・ヘップバーンの息子、ショーン・ヘプバーン・ファーラーで、彼は「彼女は控えめで質素に暮らした。そこに彼女が今でも愛される鍵があるのかも知れない」と語り、展覧会では彼女の様々な魅力を感じられるものとなっています。
彼女は女優としてだけではなく、自身が悲惨な戦争体験をしていたこともあり、積極的にチャリティ活動を行い、1988年にはユニセフの親善大使に任命され、亡くなる1993年までその役目を果たしました。そんな彼女の意志を継いでか、ベルギー・ブリュッセルで開かれている展覧会の収益は難病患者支援の団体などに寄付されるそうです。
老若男女問わず愛される大女優オードリー・ヘップバーン。そんな彼女が生まれたベルギー・ブリュッセルで新たな彼女の魅力に出会えるであろうこの展覧会、見逃せません!