「フランダースの犬」の世界を巡るベルギー旅


 誰しもがその名を聞いたことがある有名作「フランダースの犬」。

 

この「フランダースの犬」の舞台となるのは19世紀ベルギー北部のフランドル地方です。主なモデル街となったのがアントワープ、またアントワープ郊外にある小さな街・ホーボーケンだと言われます。

 

今回はこの二つの街にある「フランダースの犬」ゆかりのスポットをご紹介いたします!

 

ノートルダム大聖堂(アントワープ)

ベルギー・アントワープにある聖母大聖堂。「フランスとベルギーの鐘楼群」の一部として世界遺産に登録されています。

大聖堂の中にはルーベンスの4つの作品が飾られています。この4作品の1つ「キリスト降架」は、「フランダースの犬」の作中に登場します。画家になることを夢見るネロはこの絵を見たいと心に望んでいましたが、これらの作品は銀貨を払わないと見れませんでした。そこで貧しいネロは見れずに悲しみにくれます。


その後最終話にて自分の生に絶望したネロが愛犬パトラッシュと共に、ようやくルーベンスのこの作品を見ることを果たし、天に召される場所がこの大聖堂です。

 

② ネロとパトラッシュ像

①でお話しした大聖堂の前にはネロとパトラッシュをイメージした像があります。このネロとパトラッシュ像は幸せそうに眠っていて、感動の最後のシーンを思い出せずにはいれません。

  市庁舎(アントワープ)

ネロが最後の望みをかけて応募した絵画コンクールの発表があった場所。モデルとなった場所はアントワープにある市庁舎でした。

 

  ホーボーケン

ネロとパトラッシュがおじいさんと共に住んでいた村。町の中にはネロとパトラッシュの銅像があります。また「KIOSK」というお菓子屋さんがあります。そこではネロとパトラッシュの形をしたチョコレートやクッキーが売られており、ここでしかゲットできないフランダースの犬グッズが手に入ります。
またこの「KIOSK」の近くには作中でネロを葬った場所と考えられる聖母教会があります。

MELKMARKT(牛乳市場)

①の大聖堂の裏手にある通りです。ネロがおじいさんと共に牛乳を運んできた牛乳集配所があったと言います。

 
実は「フランダースの犬」はモデルとなったベルギーでは日本のように絶大なる人気は集めていません。その理由としては、作家のウィーダはイギリス人であったこと、また結末がハッピーエンドではない、登場人物アロアが着ているのはオランダの民族衣装であるといったことでしょうか。ですが、私達日本人の観光客が「フランダースの犬」を愛し、アントワープを訪れることでベルギー・アントワープ市はその地を「フランダースの犬」の聖地として観光地化させているのです。実際に②のネロとパトラッシュの像が作られたのも2016年とまだ新しいことからも、ここアントワープ市内・郊外にてゆかりスポットが見つけられるのはこれまでに訪れた日本人の観光客がその聖地として成り立たさせるほど数が多かったということでしょう。

このようにベルギーアントワープ市内・郊外には「フランダースの犬」のモデル地となる場所が多くあります。是非ベルギー旅行をお考えの方はこの機会に私たちの愛する名作「フランダースの犬」の世界に迷い込んでみてはいかがですか?




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