ベルギーのお隣、ルクセンブルクってどんな国?②


前回、治安もよくてご飯もお酒も美味しい、魅力たっぷりのルクセンブルクの概要をご紹介しました。さて、ルクセンブルク市はその「古い街並みと要塞群」として1994年に世界遺産登録されています。今回は首都ルクセンブルクを中心に歩いて回れる見どころとこの夏の催しをご紹介します!



17世紀に建てられたノートルダム大聖堂。細い尖塔が美しいこの教会は、ルネサンス様式やバロック様式など、複数の様式が混在していて、内部のステンドグラスの美しさも際立っています。光の反射で照らされた聖堂の厳かな空気に心洗われる場所です。前アンリ大公の結婚式もとり行われました。地下にある大公家族専用の礼拝堂も隠れ家風ですが、見学可能です!


ノートルダム寺院内部のステンドグラス


ルクセンブルクの下町と旧市街を結ぶアドルフ橋

1990年にペトリュッス渓谷に架けられた巨大な石のアーチ、アドルフ橋。ルクセンブルクの独立を表すとも言われています。2017年に歴史ある橋の下に自転車専用道路をつくって話題になりました。2018年の「ヨーロピアン・スティール・ブリッジ・アワード」にもノミネートされ、ファイナリストに選ばれています!

地域の車の削減に繋がることや現代的なスタイルとアドルフ橋の歴史、新旧を共存させたデザインが評価されたものです。歩行者も橋の端を歩けます。

06-FOOTBRIDGE
アドルフ橋の下に設けられた自転車専用道路…European Steel Bridge Award 2018 HPより抜粋


ルクセンブルクは「北のジブラルタル」の異名をもつ城塞都市です。かつては、大国の支配下にあったり、永世中立国となったりと、常に歴史に翻弄されてきました。アルゼット河を見下ろす断崖絶壁にはボックの砲台と呼ばれる巨大な地下要塞があって迷路のようなつくりになっています。探検気分で迷いこんでみるのも楽しいかもしれません。


ボックの砲台

また、ルクセンブルクは現存する最後の大公国です。そもそも日本には王や侯爵がいないので、ピンとこないのですが、王(キング)と侯爵(デューク)の間に、大公(グランド・デューク)という位があります。その大公が治める国が大公国です。

こちらの大公宮は、スペインとイスラムとの建築様式が融合していてバルコニーの装飾が美しい建物です。以前は市庁舎だったのできらびやかさはないものの、大公が実際に公務をし、海外の要人をお迎えしています。普段は開放していませんが、7月13日~9月5日まで内部を一般公開しているので、夏に訪れる方は大公宮に足を踏み入れるチャンです!




さらに、首都のルクセンブルクでは、Summer in the city というフェスティバルを6月14日~9月15日まで開催しています。こちらは、ダンス、ジャズ、ポップスと多岐に渡る音楽の祭典です。




今回はルクセンブルクの中心をご紹介しましたが、郊外まで足を延ばせば、ヴィアンデン城やクレルボーといった城を楽しむこともできます。「森と渓谷の国」と言われるだけあってその自然の豊かさや美しさはお墨付きです!

どんな歴史があろうと隣国と仲良くし多言語国家として発展しつつも、自然の美しい景観を守ってきたルクセンブルク…この小さな国には生きる知恵が詰まっていて、同じ小さな国に住む日本人にも何か発見があるはずです!


ヴィアンデン城

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ベルギーエクスプレス
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