ユネスコ無形文化遺産 バンシュのカーニバル


 ヨーロッパの数あるカーニバルの中でも、最も古くから続き歴史のあるお祭りがベルギーのバンシュのカーニバルです。このお祭りは2003年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。



カーニバルの起源は14世紀に遡ります。当時ヨーロッパではペストが流行していて、領主や貴族は我先にと逃げ出してしまいました。このお祭りは、残った地元の人々が自分達で街を守り抜こう!という決意のもと始まったといいます。そして、このカーニバルの主役「ジル(Gille)」に扮することができるのはバンシュ出身の男性だけ。伝統あるこの衣装を身にまとうことにとっても誇りをもっています。

ジルの衣装はインカ帝国の服装を模したもの。これは、16世紀ごろにこの地を支配していたハンガリーのマリアが催した舞踏会にインカ帝国征服を祝った踊り手がいたことに由来しています。



3日間のカーニバルの間、最も盛り上がるのが最終日です。この日は大きなダチョウの羽飾りをつけたジル(ピエロ)が街を行進します。ジルは太鼓の音に合わせて踊り、棒で悪霊を追い払います。

そして、広場に到着するまでオレンジを観客に投げかけます。オレンジをgetしようという人だかりの中、かなりの勢いでオレンジが飛び交います。オレンジを手にした人には幸がもたらされるという言い伝えがあって、観衆は本気で手を伸ばします!



今年のバンシュのカーニバルは、2020年2月23日(告解の日曜日)から25日(マルディグラの火曜日)の3日間行われます!

バンシュはブリュッセルから電車で1時間20分程南に位置する小さな町。あまり宿泊施設は多くはありませんので、ブリュセルから日帰りで行くかモンスやナミュールなどの近郊の町に滞在することをお勧めします。小さな町ですが、この期間は世界遺産に登録されたお祭りということもあって、世界中から観光客が集まります!


バンシュの街の城塞

*カーニバルの主な予定(バンシュカーニバル公式HPより抜粋)…仏、英、オランダ語

・2/23(日)
16:00→女装をした男性(travestis)のパレード
・2/24(月)
10:00及び16:00→子供たちを中心とした集い(friendship)やパレード
19:00→Eugene Derbaix広場で花火

・2/25(火)
8:30→仮面をつけたジル達のパレード
15:00→ジル達のパレード及びオレンジ投げ、グランプラス
20:00→イルミネーションのパレード、ダンス

21:30→グランプラスのイルミネーション

最も大きな賑わいを見せるのが最終日のジルのパレードです!市庁舎前はミモザの花で飾られ、町全体が鮮やかなオレンジと黄色に包まれます。幸福のオレンジを手に入れて、幸先の良い春のスタートを切ってはいかがでしょうか。



*弊社では、ベルギーや近隣の国へのツアーを多数ご用意しています。ご希望にあわせてバンシュのカーニバルを組みこむことも可能ですので、お気軽にお問合せ下さいね。

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