ヴィクトール・オルタは1861年にゲントで生まれました。
12歳の時に親戚の叔父さんが働く建築現場を手伝い、建築に興味を持ちはじめます。
その後ゲント芸術学校で学び、パリへ出ます。
パリではその頃既に印象派の芽が出始めていました。

1880年、オルタはベルギーに帰国します。
ブリュッセルの美術学校に通い、国王レオポルド2世のお抱え建築家であったアルフォンス・バラ教授との出会いがきっかけでラーケン王宮温室の設計に携わります。

1892年、オルタが31歳の時にアール・ヌーヴォーの展覧会に出かけ、その魅力にすっかり魅了されます。
この時に受けたインスピレーションを余すことなく盛り込んで建てたのが、現在ユネスコ世界遺産にも登録されているタッセル邸です。
そしてこれが最初のアールヌーヴォー建築となりました。

2年に1度のアールヌーヴォービエンナーレでは、普段一般公開されていないこのタッセル邸も第二週目に公開されます(10月10・11日)。
アールヌーヴォービエンナーレツアー