ベルギー旅行・ツアーのトリビア その1 「オメガングの歴史」


オメガングとは、ブリュッセルで毎年精霊降臨祭の前の日曜日に行われる、中世の行列を再現したものです。

オメガングの起源
オメガングとはフラマン語で「輪になって回る」という意味で、ネーデルラントでは行列の催し事を指していたといわれています。
本来土地の有力者や、大国の騎士たちによって行われていたもので、現在でも、ベルギー各地と北フランスのいたるところに行列を再現した催しものが伝統的に残っています。

ノートルダム・デュ・サブロン教会で誓いを立てた聖職者と射手ギルドに囲まれた聖母子像に続いて、ブリュッセルの戦士ギルド(剣士、騎手など)、商人や技師のギルド、ネーデルラント各地の行列の衣装を着た民族が続き、街を練り歩きながらグランプラスへと向かって行きます。

現在見ることのできるブリュッセルのオメガングは、1549年6月2日、ネーデルラント領主及び神聖ローマ帝国皇帝カール5世とその息子スペイン王フィリ ペ2世の、ブリュッセルへの訪問を歓迎するために行われた盛大な行列でした。この催しには他、ブラバン公とその妹たちであるハンガリー王妃マリー、フラン ス王フランソワ1世の未亡人であった王妃エレオノアなどが各国から招待されました。



ベルギーが国になる前、フランス統治下であった時代にこの催事は禁止されていましたが、1930年、ベルギー建国100周年として、時のブリュッセル市長アドルフ・マックスと、民族史権威の歴史家アルベール・マリヌスによってこの盛大な催事を復活するに至りました。

つづきは第二弾で。

壮大な歴史絵巻は見応えばっちりです!!











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