貴方も歩けばアール・ヌーヴォーに当たる!


19世紀末から20世紀初頭に起こり、ヨーロッパ中を席巻した新たな装飾芸術の運動、アール・ヌーヴォー。絵画、家具、ファッションなど様々な分野で花開いた一大芸術ムーブメントだったアール・ヌーヴォーですが、それらの中でもこの時代の装飾様式として私たちに最も強い印象を与えるのは、何と言っても建築分野ではないでしょうか。そのアール・ヌーヴォー建築の聖地とされているのが、ここブリュッセル。1983年、ベルギー人建築家ヴィクトール・オルタが建設したタッセル邸がアール・ヌーヴォー建築の第1号となるのです。
 

そんな聖地ならではのお土地柄、今もたくさんのアール・ヌーヴォー建築を街のあちこちにみかけることが出来ます。ブリュッセルはプチ・パリ(小パリ)と言われますが、決定的に違うのが、通りに並ぶ建物の建築様式の統一性。パリの場合オスマン通りなどがいい例ですが、綿密な都市計画に基づいてその街並みはひとつの通りや一区画のファサードのデザインや色、屋根の高さなどが統一され、とても一体感のある美がそこにはあります。それに対して、ブリュッセルは伝統的なレンガ作りの茶色い建物の直ぐ横に白壁のフランス様式の建物が隣り合うなど、それぞれが己のスタイルを主張するようにモザイクのような街並みが広がっているのです。現在でも1000を超えるアール・ヌーヴォー建築がブリュッセルには残っているとされ、その内特に建築的価値が高いとされるものだけでも200は下らないといいます。
 

現存するアール・ヌーヴォー建築のほとんどが現在もアパートなど一般住宅として利用されているので、内部まで見学することはとても難しいのですが、そんな方には街のあちこちに点在するカフェやレストランに入るのをオススメします。昨日は半年ぶりに連絡をもらった友達と、街でも評判のピッツェリアで本場仕込みのピザを食べた後、以前私が住んでいた地域の近所のカフェレストランに向かいました。その途中、早速見つけました。アール・ヌーヴォーとアール・デコの折衷様式のインテリアが美しい、地元の人達に人気のブラッスリー・レストラン、"NUET NIGENOUGH"。月曜の夜だというのに満席状態。この時間は食事をする人達ばかりですが、夕方のオープン(17:00)から8時前はビールを片手に談笑する人達が大多数です。それもそのはず、800はあるとされるベルギービールの中から、材料や製法などまでチェックしスタッフが厳選したおすすめ銘柄40種類を取り揃えているんですから。またそれらのビールを使ったベルギー料理も堪能できるということもあって、この人気なんですねぇ。ここは観光スポットから少しずれたロケーションでいわゆる観光客向けのお店ではない為、正統派のベルギー料理が味わえること間違いなし。グランプラスから小便小僧の像に向かう途中、大通りに出たら信号を渡って右折。その先数十メートルの通りに面した小さなお店です。昼夜とも予約をしたほうが無難です。


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2001年よりブリュッセルでは2年に一度アールヌーボー・ビエンナーレに併せ特別公開施設が一般公開されています。2013年は第7回目を迎え、10月 の毎週末にかけて施設の見学が可能となっています。このイベントには、毎回世界各国からアールヌーボー・アールデコのファンが集う、大変賑やかなイベント で毎回大好評となっています。そこで、ベルギーエクスプレスは【アールヌーボー特別公開の見学ツアー】をご用意いたしました。ご興味のある方は、是非お早めにお申し込みを!

2013年10月03日現地集合
2013年10月10日現地集合


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