巨匠オルタの作品　ブリュッセル中央駅

2012-04-19

アールヌーボー様式を代表するベルギー出身の建築家ヴィクトール・オルタは、ブリュッセル市内に多くの作品を残しました。中でも有名なのが彼の自宅である「オルタ邸」、有料公開しているのでアールヌーボーファンたちの来訪が絶えることがありません。

その他の作品（建築物）は個人所有が多く、事前にアポイントを入れ了解を戴けなければ入場が難しく、出発前に入念なスケジュールや計画をたてたほうがよいでしょう。

もちろんベルギーエクスプレスでは、オルタ作品を含む市内の主要なアールヌーボー作品の探索・見学、また学術的な調査など、お客様のご依頼によって経験豊かなスタッフが現地でのプログラム作成、アポイントの取得などのコーディネイト業務を承りますのでご相談ください。（美術系学校の研修に最適です）

さて、前置きがながくなりましたが、ブリュッセル中央駅の正面ファサードもオルタの作品。数年間のリフォームを終え、より綺麗になってその全姿を現しました。

緩やかな曲線はアールヌーボー独特のものですが、直線とのコンビネーションは時代がアールヌーボーからデコに移り行く時代の流れの中で設計されたものなのでしょうか。ちょっとミステリアスです。

ブリュッセルの中央駅はグランプラスから徒歩10分弱、列車の利用がなくとも外観・内観の見学はファンにとって貴重な思い出となるはずです。

ブリュッセルの主要駅はタリス（パリ・アムステルダム）、ユーロスター（ロンドン）の発着があるMIDI駅に変わりましたが、建物を含む駅全体の雰囲気は中央駅に軍配があがると個人的には思います。