前回は、なぜ"猫投げ"が行われるようになったのかをお話ししました。今回は、猫投げの歴史についてお話しします。
猫投げについて最も古い記述は、1410年~1420年のイーペルの編年史で見つけることができます。編年史では、猫投げはよくキリストの昇天祭と結び付けられています。
1476年に昇天祭がレントの第二週になってからは、「灰の水曜日」ならぬ「猫の水曜日」に猫投げが行われていました。
ある編年史によると、猫は初めは聖マルティヌス聖堂から投げ落とされていましたが、1231年以降は鐘楼から落とされるようになったそうです。しかし、別の編年史によれば、鐘楼が完成したのは1304年ということですので、真実は定かではありません。
また、塔から投げ落とされる猫の数は、何かを象徴していたようです。街が繁栄した年には、そうでない年に比べて、投げ落とされた猫の数は少なかったのです。例えば1594年は街の状況が好転した年なのですが、その年にはたったの3匹しか投げ落とされなかったそうです。
最後に生きた猫が鐘楼から投げ落とされたのは、1817年のことでした。興味深いことに、最後の最後に投げ落とされるはずだった猫は、あわてて逃げて、死を免れたそうです。
この1817年から第一次世界大戦までの間、イーペルの猫祭りでずっと変わらずに在り続けたものは、「猫の水曜日」のカリヨンの音色だけでした。
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